9月24日(木)に「こどもセンターチャレンジ教室 月と木星をスケッチしよう☆」を開催し、野々市市内の親子36名が参加しました。
スケッチは星の状態を知るために昔から用いられている方法です。今はデジタルカメラがありますが、撮影を上手にできるようになるまでに時間がかかったり、撮影に気が向きすぎて肝心の天体におこっている現象を見逃し、記録も残せない人も多いそうです。スケッチは簡単に正確に記録できる方法といえるのです。今回はそのスケッチに挑戦してもらいました。
スケッチのコツや星の特徴について教えてくれたのは、金沢星の会の長兼弘さんと中嶋秀夫さんです。
まずは、スケッチをするときの鉛筆も持ち方から教わりました。文字を書く時とは違い、スケッチの時は力が入らないよう鉛筆を持ち上げるようにつまみ、優しい線で描くとよいそうです。
鉛筆は5B。やわらかい芯だと濃淡がつけやすいね。まっすぐな線を引くコツも教わりました。
当日は天候不良で外で観察ができなかったので、スクリーンに映し出された上弦の月を観察しました。スクリーンをじっくり観察した後、大きさの違うクレーターがある、明るさが違うなど、特徴をつかみながらスケッチしました。
木星もよく観察すると、単純な縞模様ではなく濃淡があることや、衛星があること、時間が経つと模様が変わることなど発見。気がついたこともスケッチ用紙に書き込みました。
参加した保護者の方からは感想をいただきました。
・こんなにじっくりと月、木星を観察したことがなかったので貴重な体験だった
・スケッチというと、時間をかけて細かく美しく描くというイメージでしたが、天体のスケッチということで、特徴をしっかり捉えてその特徴を分かりやすく描くことが大事なんだということが分かりました。慣れていない中でも、子どもの方がしっかり気が付いたことなども書けていて安心しました。
・スケッチを通して、全体の特長をつかむ方法を教えていただいた。一点を見て判断せず、広い視野を持ちたい。
この日のスケッチした用紙は、10月2日(金)~15日(木)に情報交流館カメリア3Fギャラリーで展示し、力作をみなさんにご覧いただきました。 これからも親子でゆっくりと星空を見上げて、天体観察を楽しんでみてくださいね☆